ヤフーオークションに出品する場合の特定商取引法に基づく表記について



先日の ネットショップ 特定商取引法に基づく表記について の記事を書いた後に思い出しましたが、ヤフオクなどのネットオークションで出品する場合にも出品数や売上額(落札される額)が一定数を超えると特定商取引の表示義務が発生します。

例えばネットオークションで最も利用者が多いヤフーオークションでは2006年2月に「特定商取引法について」として特定商取引法における事業者認定の具合的な出品数や売上額を公表しました。*このページは現在リンク切れで見ることが出来なくなっています。
この指針が発表された時は自分が当てはまるのかどうか話題となりましたが、最近はこの発表から月日が経ったこともあり話題にされることは殆どなくなったように思います。
しかし月日が経ったからといって表示義務がなくなるといった類のものでもありません。
おさらいをすると以下のように書いてあります。(原文まま)

 1ヶ月あたりの出品数が200点以上、または一時点において100点以上の商品を新規出品している出品者
 落札額の合計が1ヶ月あたり100万円を超える出品者
 落札額の合計が過去1年間に1,000万円を超える出品者
 商品説明の内容から事業者であると認定できる出品者

売上は別にして「1ヶ月あたりの出品数が200点以上、または一時点において100点以上の商品を新規出品している出品者」という項目に該当する方は結構多いと思います。
例えば、長年コレクションした物を処分するとなると人によっては「一時点において100点以上の商品を新規出品している」という項目なんか簡単に突破するのではないでしょうか。

海外の方だとネット上に本名を出す事に抵抗がない方が多いですが、日本人はそうでない方が殆どです。
ネットに出た情報は一気に拡散しますし、一度出たものはまず消すことが出来ませんので、多くの方はネット上に自分の氏名などを公表するのには抵抗があると思います。
そう考えると一時点に100点以上出品したとしても商売ではなく処分として出品した場合にも特定商取引に基づく表記の義務が発生する(商売でなく、また本人が望まないのにプライバシーの開示を強制される)のはどうなのかと個人的には感じます。
そのような訳で(私の場合、商売としてやっていますが、商売でなければネットに氏名などを表示するのは抵抗がある)色々調べてみました。

上記 Yahoo!オークション 特定商取引法について(2006年2月1日)を読んでいくと「お客様が事業者に該当するかどうかご不明な場合や、基準の詳細などにつきましては次の経済産業省担当窓口に直接お尋ねください。」とありますが、そのリンクのすべてがリンク切れ(ページが見あたりません)となっています。
そのため他に調べてみたところ経済産業省の 「インターネット・オークションにおける「販売業者」に係るガイドライン」の策定について には上記ヤフーが示した項目には前文(特別の事情がある場合を除き、営利の意思を持って反復継続して取引を行う者として販売業者に該当すると考えられる)があり、この経済産業省のガイドラインで解釈すれば、コレクションを処分するだけなら「特別の事情」に該当すると言えますし、「営利の意思」がなければ一時点において100点以上出品しても問題ないと言えます。

これらの事から判断すると繰り返しになりますが、ヤフーの「特定商取引法について」には詳細が不明な場合は「経済産業省担当窓口に直接お尋ねください」とあり、その経済産業省の説明を解釈すれば「特別の事情があり、営利の意思を持って反復継続しなければ」ということなので、個人の方のコレクション処分のようなケースだと「特定商取引法に基づく表記」を表示する必要はないように思います。
*これらの解釈は私自身のものなので気になる方は経済産業省に確認したほうが間違いないと思います。

ちなみに経済産業省ではヤフーオークションのID(metipatrol)を取得し、実際に特定商取引の表示に関して該当すると思われる出品者に注意喚起を行っているようです。
ただ、上のヤフーのリンク先もそうですが、経済産業省のヤフオクID(metipatrol)のプロフィール見ると、それぞれガイドラインのリンクなどがあるものの、すべてリンク切れ(ページが見あたりません)となっています。
そのため現在でも注意喚起を行っているのかは分かりません。

いずれにせよ、個人であっても継続してヤフオクで出品し、それなりの売上を挙げている方は特定商取引に基づく表記の義務が発生するので、表示していないのであれば表示したほうが間違いなさそうです。


関連記事
この記事へのコメント

管理人のみ通知 :


*「投稿する」ボタンを押した先にメールアドレスを入れる項目がありますが、メールでの返答はしていません。