うつ病の症状と接し方 友人から学んだこと

うつ病の症状、また接し方は

今回はうつ病の症状、接し方について。

警視庁が2012年01月16日に発表した 平成23年の月別の自殺者数について(12月末の暫定値) によると昨年(12月末次点の暫定値)自殺した人の数は30,584人だったようです。
適当かどうかは別にして1日あたり80人以上もの人が自らの手でこの世を去っている計算になります。

この自殺者の内訳については職業別のデータは出ていますが、私が調べた範囲では具体的な「理由」についてのデータは見つけられませんでした。ただ厚生労働省の「自殺・うつ病等対策プロジェクトチームとりまとめについて」という項のPDFファイル内の Ⅰ 自殺の実態等 を読んでいくと生活苦・悩みなどからうつ病になり自殺へ向かってしまうケースが多いようです。


友人がうつ病に


さて、表題通り私の友人がうつ病になりました。
この友人は付き合いも長く頻繁に会うこともあり悩みや話を聞き、その心身共に変わっていく様を見ましたが、接して分かったことはうつ病というのは非常に重い症状が出て普段の生活も困難になるという事です。
うつ病の症状について知らない方は「うつ病は怠けだ」といった事を軽々しく口にしますが、それは例えば「あーあ、明日の会議で上司にミッチリ絞られるな~、あー、鬱だー」といったことを「うつ」だと思って本当のうつ病の症状を知らない(または本物のうつ病に罹ってしまった方に接したことがない)から言えるのだと思います。

この友人はどちらかと言えば芯がしっかりして強い人間だったので、うつ病になってしまったのは私も最初は信じられなかったのが本当のところですが、その症状を見て感じて(会うたびに弱っていく様を見て)タダごとではないのは、鈍感な私でも良く分かりました。


うつ病の症状


私がその友人と接して感じたうつ病の症状をいくつか箇条書きにすると以下の通り。

1.外見
体型がやせ細り見るからに弱々しくなった。ふと目を向けると苦悶の表情を浮かべている。
動作が鈍い。体に力が入っていないと言うか脱力しているといった感じ。

2.言動
無口(押し黙っている感じ)になり自分からは口を開かなくなった。
話すのが億劫そうで、口を開くと口ごもったり呂律が回っていない。
頭の回転が弱っているのか、話の順序立てがおかしく支離滅裂なところもあった。

3.その他
醸し出す雰囲気が異常というか、ただならぬオーラを発している。
これは付き合いが長かった私だから特に感じたのかもしれませんが、恐らく、そのただならぬ雰囲気は初対面の人も感じたのではないかと思う。
そのくらい何とも言えない雰囲気を醸し出していた。
 
また、本人がうつ病について自身の症状や感じたことなど口にした内容は以下の通り。

○ 逃れられない絶望的な感覚が付きまとう。
○ 思い耽ったりして気が付くと意外と時間が経っている。
○ ある種の考え(自殺?)に引き込まれる。
○ 体調とは関係なくやる気がまったくない、出ない。
○ 脱力感が半端ない。体中がかったるい。
○ 体が重い。とてつもなく重い。
 友人曰く「夏目漱石の夢十夜に出てくる背中におぶった子が地蔵のように重くなるような感覚」
○ 視界に影(?)のような物が映る。
○ 光りに異常に反応する。太陽が眩し過ぎて外出したくないなど。
○ 幻聴はなかったようだが、非常に小さな音にも敏感になる。
○ 体の内部が携帯電話のバイブレーションが鳴っているようにブルブル震えている(痙攣?)
○ 口の中が変な味(?)がする。味覚の異常なのかは分からない。
○ 食欲が湧かず、何を食べても美味しいと感じない。いくら噛んでも味を感じない。
○ 不眠。体は疲れきっているのにとにかく眠れない。
 当時、ハルシオンなどのいわゆる睡眠薬や精神安定剤を服用していたようだが
 それらの薬を酷い時は5錠以上を一度に服用したりしたようだ。
○ 性欲の減退。
○ このうつ病を兵器化出来れば、自らは無血で安全(?)で相手に致命的なダメージを与えることが出来る。
 間違いなく相手は自滅(自殺?)する。ある意味ダイナマイトや核兵器以上の威力を発揮するはず。
○ 私がうつ病とはどんな症状なのかを聞いた際に、友人が言ったのは
 「うつ病は、激しい風雨の真夜中で真っ暗闇の誰もいない空間に一人佇んでいるような漠然とした感覚。」

上記以外にもうつ病の症状について色々と口にしましたが、1番心に残ったと言うか忘れられないのは

「pepetome(私)よ、人間が崩壊(?)していく過程を知っているか?
 それは、1. 精神に出る。 2. 次に体に出る。 3. 最後は行動に出る、だ。」

友人が言うには「精神に出る(絶望感や、やる気が出ない等)」と「体に出る(痩せてきたり、口ごもったり等)」というのは人によって順番が変わるようですが、最後は「行動に出る。(自殺すると言うことらしい)」だということでした。


うつ病になった友人は最後の"行動"に出た


これらの症状や言動を見聞きした私にはとても手に負える状態ではなく、接し方もどう接すれば良いのか途方にくれましたが、結局、友人は 1.精神 と 2.体の症状 が出た後に 3の行動 にも出ました。
ただ選択した行動は自殺ではなく原因となった仕事を辞めたという行動でした。

自殺という間違った行動に出なかったのは、私に大きな安堵をもたらしました。
この友人がうつ病になってしまった原因は本人も話していましたが、仕事だったようです。
話していた内容からするといわゆる「ブラック企業」だったようで自分でもその原因を取り除かない限りダメだというのは良く分かっているが、生活もあるので辞めたくても辞められないとのことでした。
ある程度の企業であればうつ病などの場合に休業することも可能だと思いますが、本人曰く「ウチみたいなところ(ブラック企業)じゃそんなの無理だし、例え休業できても復帰したら間違いなく再発する。」とのことで、本人もこれ以上は限界だと感じたようで結局仕事を辞めました。
仕事を辞めた後、1日中本を読んだり旅行に行ったりと1年ほどゆっくり過ごしていたようです。
仕事を辞めた後も2~3ヶ月は言動などちょっとおかしなところもありましたが、現在はうつ病を克服し別の仕事に就くことが出来ました。


うつ病を患った人への接し方


私にはどう接すればよいのか分からなかったので話を聞くことぐらいしか出来ませんでしたが、友人は話を聞いてもらったりそっと見守っていてくれれば良いと言ってました。
この事から(私は医者でもなくその筋の専門家でもなくケースバイケースだと思いますが)うつ病を患った方への接し方は非常に難しく、こちらも相当なエネルギーを必要としますが、相手を見守るというか相手にこちらの存在(ひとりではないという事)を感じさせるというのが、うつ病を患っている方との唯一の接し方だと感じました。


関連記事
この記事へのコメント

管理人のみ通知 :


*「投稿する」ボタンを押した先にメールアドレスを入れる項目がありますが、メールでの返答はしていません。