裁判員制度 辞退できるが...

2009年(平成21年)5月21日から始まった裁判員制度。
スタート当時はかなり話題となったものですがあれから8年も経つんですね。
裁判員裁判 辞退?

最高裁 「なんで裁判員制度に参加してくれないの?」


さて、先日ネットでニュースを見ていると以下のような記事が。
裁判員候補3人に1人欠席=審理日数増、雇用情勢影響-制度開始から8年・最高裁 時事通信社

2009年の裁判員制度スタート時には選任手続き*の出席率は83.9%だったものが2016年には64.8%まで低下。
更に、その選任手続きを辞退する人の割合もスタート時の53.1%から64.7%まで上昇。
それで最高裁判所も出席率低下などの原因を第三者である民間のコンサルタント会社に調査依頼したところ、平均審理日数がスタート時の2009年には3.4日だったものが2016年には6.1日に増加、平均審理日数が長引くほど辞退率が高くなる傾向があり、また正規雇用者に対して非正規雇用者の参加意欲が低調だったことが分かったそうです。

*実際の裁判員6名を決める前に選ばれること。この段階ではまだ裁判員になるかは未確定

ちなみに「重い病気」や「妊娠中または出産の日から8週間を経過していない」、「海外赴任中で裁判所に行くのは無理」など正当な理由があれば辞退できるようです。

参考
裁判員制度Q&A 裁判員になることは辞退できないのですか 最高裁判所

裁判員制度が始まる時には国民の義務で辞退はできないと念を押すように言っていたと記憶してますが、蓋を開けてみれば2009年のスタート時から選任手続き自体を辞退した人が過半数もいるって制度としてどうなんだと思ったのは私だけではないはず。


知人が裁判員に選出、辞退するも...完全にロックオンされてる!


逃げられない
 隠れても無駄です

知人の話で実話。
この知人、今から2年ほど前に裁判員制度に選ばれ裁判所から通知(調査票と共に裁判員候補者名簿に登録された旨の郵便)がきたそうですが、当時仕事が忙しく、また家族の看病もあってどうしても無理だとの結論で辞退したそうです。
それを聞いた時、私は裁判員制度は辞退できないと思っていたので「へぇ~、辞退できるんだ」と思ったものです。

それから2年。
その知人に再び裁判所から調査票と共に裁判員候補者名簿に登録された旨の郵便が届いたそうです。
「また!?2度も選ばれるなんてことがあるんだ、でもそれってかなりすごい確立なんじゃないの?」って話したのですが、その時、知人は病気で体調を崩しており、入院することになっていたので再び辞退。

それから1ヵ月後。
その知人も退院し仕事にも復帰。元気な姿を見て「おー、良かったね!」と世間話をしていたのですが「ちょっと聞いて、また裁判員に選ばれた...」とのこと。
ことわざ「2度あることは3度ある」は事実だった!
じゃなくて、その時は「ホントかよ、しかも3回目って。」と思ったのですが、裁判所から届いた通知を実際に見せてもらったので事実であるのは間違いない。
その後、その知人に会っていないのでどうなったかは知りませんが、2年間で3度も選ばれるってたまたまとはいえない。辞退した人を優先的に選んでいるんじゃないかと想像してしまいますが、いやそれって実際そうなんじゃないかと。

裁判員制度の案件発生。裁判所、完全にランダムで裁判員候補を選出。
 ↓
裁判所から通知が届く。→応じると終了。
 ↓
辞退
 ↓
裁判所には辞退者として登録。
 ↓
裁判員制度の案件発生。これまで選ばれていない人よりも辞退者から優先的に選出。
 ↓
再び選ばれる。→応じると終了。
 ↓
辞退
 ↓
裁判所に辞退者として前回よりも更に優先者として登録。以後ループ。

この流れはあくまでも私の勝手な想像ですが、知人が2年間で3度も裁判員に選ばれた(実際には通知がきた段階では裁判員確定ではないが)事実を考えると実際にこんな感じで辞退者を優先的に選んでると思ってしまう。いや、やっぱり偶然なのか...

ちなみに上の時事通信社の記事最後には以下のような記載。

呼び出し状を再送するなどの対策を取っている地裁では、出席率が高い傾向も明らかになった。


知人はこのパターンなのか。
しかしロックオンされてずっと追尾されている感がハンパないですが、裁判所からの最初の通知で即裁判員に決定ではないですし、知人の例からすると理由があっても極力応じたほうが良さそう。裁判員制度は国民の義務だし。

参考
裁判員の選ばれ方 最高裁判所


記事公開日 2017.05.21


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