外国へ送った船便の荷物が届かない?ひょっとすると...

インド洋沖における船舶事故に伴う外国宛て船便郵便物の水損事故発生


昨日、主にヨーロッパ向けの国際郵便(船便利用の郵便物)を積んだコンテナ船がインド洋を航行中に浸水して、積まれていた荷物(郵便物)が流出、又は水損した可能性がある事故が発生したと日本郵便のホームページや報道機関から公表されました。

コンテナ船 MOL COMFORT
こちらがそのコンテナ船“MOL COMFORT"。
確かに船体中央が曲がっています。
しかし、船の上にコンテナがそのまま乗っかっているんですね。

下が日本郵便のホームページ上に掲載された内容。(2013年6月18日発表分)


外国宛て船便郵便物を積載し、2013(平成25)年5 月下旬に日本を出航した船舶が、同年6 月17 日(月)正午頃(現地時間午前7 時頃)、インド洋沖を航行中に浸水したため、積載郵便物が流出、又は水損した可能性がある事故が発生しました。
同船舶に積載された郵便物は、2013(平成25)年5 月中旬頃に、日本において別紙の国宛てにお引受けしたものですが、現在詳細を確認中です。
なお、お預かりした郵便物で、亡失等した書留郵便物及び小包郵便物につきましては、事故の詳細が判明した後、速やかに損害賠償の手続を行わせていただくこととしており、別途お客様宛てにご案内をさせていただきます。
以 上

通常郵便物 (手紙やはがき、小形包装物等)
アイルランド、イギリス、イスラエル、イタリア、ウクライナ、オーストリア、オランダ、オランダ領アンティル、キプロス、キューバ、ギリシャ、クロアチア、スイス、スウェーデン、スペイン、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、トリニダッド・トバゴ、トルコ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、

小包郵便物 (国際小包 Postal Parcel)
アイスランド、アイルランド、イギリス、イスラエル、イタリア、ウクライナ、エストニア、オーストリア、キプロス、キューバ、ギリシャ、クロアチア、スイス、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、トルコ、ノルウェー、フィンランド、ブルガリア、ベラルーシ、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、モルドバ、リトアニア、ルーマニア

【お客さまのお問い合わせ先】
川崎東郵便局 第一国際郵便部

引用元 日本郵便 プレスリリース
インド洋沖における船舶事故に伴う外国宛て船便郵便物の水損事故
別紙(国の内訳)


コンテナ船 "MOL COMFORT" の海難事故 商船三井のプレスリリース


あまり耳にする事のない事故ですが、ある時はあるもんなんですね...
さて、上の内容だと詳しい内容が分かりませんが、報道によると商船三井の船との事なので商船三井のホームページを見てみると今現在、第1報から第3報までが書かれています。

2013.06.17 第1報 コンテナ船“MOL COMFORT”海難事故の件
事故発生の発表。
日本郵便や報道機関の発表が18日ですが、やはり船主なだけに17日と発表が早いです。
この段階では商船三井も確認中だったようですが、内容としては船体中央に亀裂が生じ、浸水している模様。
「浸水して大丈夫なのか」と思いましたが、乗組員は全員無事とのことで何よりです。
ただ、積載していたコンテナ貨物の一部が流出、或いは損傷をうけた可能性があるとのことで荷物を送った側からするとかなり心配...

2013.06.18 第2報 コンテナ船“MOL COMFORT”海難事故の件(第2報)
第1報では浸水したとのことでしたが、その後 真っ二つに破断し漂流を始めた模様。

2013.06.19 第3報 コンテナ船“MOL COMFORT”海難事故の件(第3報)
ここで「2つに分かれた船体はコンテナ貨物を積載した状態で北緯12度57分/東経61度10分(船体後半部)付近(インド洋の中央部)を東北東方向へ約2ノットで移動しております。」と書いてあったのですが、船って真っ二つになっても沈まずに浮いて移動できるもんなんですね...その事に驚きましたが...

ちなみにこの第3報に「また、M号の建造造船所である三菱重工業株式会社と共同で事故原因の調査を開始しております。」とあったので三菱重工のホームページを見てみると重要なお知らせの「コンテナ船MOL COMFORT海難事故について」内に「”MOL COMFORT”は、当社長崎造船所にて建造したコンテナ船で、2008年7月に就航したものです。」と書かれていました。


いずれにせよ、船が真っ二つになって漂流しているとなると積まれていた荷物のほとんどは海の底へ沈んだか、運良く残った(見つかった)としても使い物にならないような気はします...
やはり外国へ荷物を送る際は保険を付けた方が良いと言うことか。


その後


*その1
6月22日現在、商船三井のホームページ上では第6報までが発表され、積荷については「コンテナ貨物の一部が海上に流出した可能性がありますが、多数のコンテナ貨物が船体前半部及び船体後半部に積載された状態であることを確認しております。」と報告されています。
真っ二つになったというインパクトから積荷は絶望的かと個人的に思っていましたが、コンテナの多くはそのまま残っている模様です。

*その2
この件について事故の一報後、報道機関からの追加情報はありませんが、2013.06.17の事故発生以来、商船三井のホームページでは毎日事故の経過を公表しています。
 商船三井 2013年 プレスリリース
何かあった際の対応にその会社の本当の姿が現れると私は思っていますが(これは個人も然りですね。そんな時にその人が信頼できるかとか動じない人間なのかなどが良く分かります。)、商船三井は三菱重工と共に事故の原因調査を行っており、この船と同型船の安全点検を速やかに実施するとしています。
事故自体は起きてしまいましたが、商船三井の対応は早く真摯なものだと感じます。
後は一つでも多くの荷物が無事に届くのを願うばかりです。

*その3
2013年06月27日に"緊急報告"が公表され、真っ二つになってそれぞれ漂流していた船体後半部が約1,700本のコンテナと共に沈没したようです。
 コンテナ船“MOL COMFORT”海難事故の件(第12報)- 緊急報告
但し、全てのコンテナが沈んだ訳ではなく一部は浮遊している模様。

*その4
6月27日に船体後半部が沈没した際の画像が海外のサイトに掲載されていました。

コンテナ船 MOL COMFORT 船体後半部沈没a
コンテナ船 MOL COMFORT 船体後半部沈没b
コンテナ船 MOL COMFORT 船体後半部沈没c
コンテナ船 MOL COMFORT 曳航中
引用元 gCaptain

1・2・3枚目が沈没する際の画像。一番下は残った船体前半部分を曳航する様子。
コンテナ船が沈没する瞬間を見ることってないですが、こんな風になってしまうんですね...
こうして見ると船体前半部に積まれたものは無事と思われますが、海上に漂流したコンテナを回収するのは大変そうです...

*その5
2013年7月6日、曳航中だった船体前半部・後部より出火したため消火作業を行っていたようですが、7月11日に再び"緊急報告"が公表され、火災の進行とともに傾斜が進み残っていた船体前半分も沈没した模様。
下が前回引用させて頂いた、gCaptainに掲載されていた様子。

コンテナ船 MOL COMFORT e
コンテナ船 MOL COMFORT f
コンテナ船 MOL COMFORT g

更に7月12日の第26報のなかに以下のように書かれていました。

浮遊していたコンテナはその大部分が海没し、時間とともに確認が困難な状況になりました。当社はその事実をインド沿岸警備隊に通報のうえ監視活動を終了し、監視船は現場を離れました。

当社は、引き続き徹底的な事故原因究明を進めてまいります。

一番下の画像では見るも無残な姿となり、殆どのコンテナが消失しているのが分かります。
この後、この船体前半部も沈没したとのことですが、確かにこの様子ではコンテナに載っていた荷物はかなり厳しい状態なのは間違いなさそうで事故究明段階に入ったというのも頷けます。

また7月11日のSankeiBizに掲載されていた記事には以下のように書いてありました。

日本郵政グループの日本郵便は、コンテナ船が積んでいた書留郵便20通と小包862個に対して損害を賠償すると発表した。差出人に連絡を取り、手続きを進める。被害額は最大約2300万円になる。

「書留郵便20通と小包862個」(*小包は "国際小包 Postal Parcel"の船便で送った物)はトラッキングナンバー(追跡番号)があって追跡できるものですが、例えば小形包装物などでトラッキングナンバーを付けずに発送したものは含まれません。
日本郵便が確認できた数は上記の通りだと思いますが、トラッキングナンバーを付けずに発送されたものもあると考えるなら、日本郵便から差し出され被害に遭った実際の郵便物数はもっと多いと思われます。


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この記事へのコメント

itazura-yusui : 2013/06/23 (日)

お久しぶりです
心配なニュースが入りましたよね・・・

今回のものですが、船便の国際小包・国際書留については、該当のコンテナ船に載せられていたかどうか、川崎東局に電話で問い合わせると教えてくれるそうです。
似たような時期に出たものでも、該当のコンテナ船ではない可能性もあるようなので、一度問い合わせたほうがよいと思います。

また、該当のコンテナ船から流出していたり水による損傷が出たものがは、後日はっきりと判明した段階で、郵便局の方から差出人に直接連絡が入るのではないかと思います。
(過去の事例ですが、はるか昔、コンテナごと亡失したことがあったのですが・・・このときには、引受局または差出人の住所を扱い集配局から連絡をしていたと記憶しています)

川崎東局に問い合わせて、該当コンテナ船に載っていた場合には、流出による紛失や水による損傷があるかどうか、はっきりと確認できるまで相当日数がかかるはずですけれども、当面は局からの連絡を待つことになるでしょう。
・・・どちらにしても海上から回収されてからのちのことになるのでいつになるか今はまだ見当のつかない段階でしょうけれども。

尚、書留ではない普通通常の手紙・はがきや小型包装物などは、差出日などから該当コンテナ船に載っていたかどうかをある程度類推するしかないようです。
それでも確実な情報でなくても確かめたい場合には、川崎東局に尋ねたほうがよいです。



・・・個人的にはこうした場合に備えて、差出人の連絡先は「日本側で連絡が取れる」ものを記入したほうがスムースだなあと思っております
差出人も受取人も同じ人物になっていて、海外の宛先の国に住んでいるとなると、なかなか日本郵便からの連絡が取りにくくて補償対応が進まないという・・・

pepetome : 2013/06/23 (日)

こちらこそお久しぶりです。

>>過去の事例ですが、はるか昔、コンテナごと亡失したことがあったのですが・・・
以前にもあったのは知りませんでしたが、事故なのでその発生を限りなくゼロに近づけることは出来ても完全になくす事は難しいのかもしれませんね。

itazura-yusui : 2013/06/23 (日)

海外の方と取引関係があって、発送する場合にはリスクについて事前に充分に決めておいた方がよいと思います
リスクは想定されているからこそ、保険があるわけですし・・・

そうは言っても、個人的な思い出の品だったとしたらいくら保険をかけてもなくなっては泣くよりないですが

近年起きている事故を日本郵便HPからサルベージしてみました
いずれも該当郵便物の実情が把握され次第、差出人に局から個別に連絡があったようです
http://www.post.japanpost.jp/int/information/2011/0117.html
http://www.post.japanpost.jp/int/information/2007/0123.html

pepetome : 2013/06/24 (月)

こんにちは、情報ありがとうございました。
フィリピンの件は記憶になかったです。
今回のような海運事故は稀だと思いますが、現地で強盗にあったとなるとどうしようもないですね...
日本国内ならまだしも、海外への発送となると現地の事情も考慮して保険などを掛けた方が間違いないのを再認識しました。

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