賃貸物件で気になるのは 場所?家賃?間取り?幽霊? 瑕疵物件との遭遇

今回は誰でも一度は耳にしたことがあると思われる瑕疵(かし)物件についてです。
ある理由でそういった物件に関わることがあったのですが、当時の私にはかなり衝撃的な出来事でした。
ただ"その手の"関係の仕事をしている方ならば何のことはない話かもしれません。

最初に瑕疵物件とは何かを簡単に説明するなら、殺人事件や自殺があったり、近隣に暴力団や宗教団体の事務所がある物件などの総称と言って差し支えないと思います。
無料の賃貸物件情報誌などを見ていると稀に「心理的瑕疵あり」などと書かれた物件がありますが、要するにそういった物件は上に挙げた状態であると言えます。

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さて、私が仕事の関係で関わった ある物件が想像以上でした。
その手の物件は不動産屋や持ち主からすればあまり表向きにはしたくと思われますが、興味本位ではなく何気なくその物件で何があったのか聞いのですが、「まぁ、まぁ、そんなことはいいから。」的な回答しか返ってこなかったので、私の立場としてもそれ以上聞くことはしませんでした。

その物件のドアを開けると雨戸などは全て閉じられていたので、室内は真っ暗で足元ぐらいしか見えなかったのですが、変な臭いが。何とも言えない臭い。そして奥に誰かいるのか?(もちろん空物件)と感じるぐらいに生活感があって靴やらゴミが足元に散乱しています。
夜逃げや家賃を払わずに逃げたり、ゴミをそのままにして出て行く人って結構いるので、またかぐらいなものですが、目が慣れて奥まで見えるようになってくると只事ではないのが分かりました。

玄関を入ってすぐのキッチン。尋常じゃない荒れ方。ゴミ屋敷とはまた違います。
さらにその奥の部屋を見ると襖などは敷居から外され、壁に立て掛けられたりその辺に転がっていて、何故かさっきまで人が寝ていたかのように部屋の中央に布団が生々しく敷いてある。
「布団が敷いてある」と書くとテレビやキレイな家具などがあって、そこに敷いてあるイメージですが、あらゆる物があらぬ方向に散乱(散乱と言う言葉がピッタリなほど)しており、何十年も雨ざらしにでもなっていたかのような荒れ方で、部屋中の所々に変なシミがあり、また場所によっては完全に床が抜けていて、離れた所からでも床下の基礎が見える状態でした。
この時点で私にはギブアップだったのですが、仕事なので割り切るしかなく我慢しました。

室内がそんな状態だったので靴を脱ぐ必要もないなと思って(何があるのか想像も付かないので脱ぎたくもなかった)室内に入ると台所には包丁がいくつも散乱し、ガステーブルなどは訳が分からないような汚れ方をしており、シンクには何故だか分かりませんが、大量の髪の毛。

堪らないので室内を移動するとトイレに便器が見えましたが、これがまた凄まじい汚れ方。
汚物があった訳ではありませんが、便器など変な色が染み付いている感じ。
風呂場を見れば、ここにも大量の髪の毛が散乱していました。ただその髪の毛を良く見ると、切断面が揃ったハサミでバサリと切ったものから、どうも掻き毟ったと思われるような状態の物までありました。更に良く見ると何故か注射器まで転がっている。そしてあの独特な臭い。

それ以外にも色々あり、何があったのか想像するのも憚れる状態で、おまけに私一人だったので一秒たりともそんな異様な雰囲気を放つ現場にはいたくなかったため、我慢してやる事やってさっさと帰りました。


賃貸物件に住んでいた身寄りのない方がお亡くなりになった場合に所謂"その手の"特殊清掃を生業としている方の仕事ぶりなどをテレビで見たことがありますが、テレビで見た現場は普通の生活空間でしたが、私が見た現場はそのようなテレビで見る所を遥かに超越した現場でした。

ここまで書いた通りだったので普通ではありませんが、ドアを開けたその先の空間が上のような状態だったら誰でも一瞬訳がわからず固まり、状況を理解できた後に背筋が凍ると思います。
現に私もドアを開けて目が慣れてからずいぶん長い間固まってしまったので。

そんな物件でしたが、壁から床から総取替えとなり今は次の方が住んでいます。
入居してからずっとそこにいるので、所謂怖い話的なこともないようです。


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