ebay 国際郵便 海外へ送った荷物が壊れていた場合

こ、壊れてる...

海外へ荷物を送る場合、無事に届くのか心配になることもありますが、日本郵便が扱っている国際郵便の発送方法でEMSや国際小包、または書留や保険をオプションに付けた場合は送った郵便物が破損していても賠償額の範囲内で損害を補償してもらえます。
日本郵便の 国際郵便の損害賠償制度 というページには以下のように書いてあります。

お客さまがお出しいただいた郵便物がなくなったり、内容品がなくなった、壊れたなどにあった場合、損害賠償をいたします。

これなら安心と感じますが、実際に荷物が破損していた場合の賠償請求は面倒な手続きが必要となります。
荷物が紛失などで届かない場合は以前 海外へ送った荷物が届かない場合 で書いた通り調査請求書を提出すれば、後は基本的に日本郵便で対応してくれます。(相手国の対応によってはヤキモキしますが)
しかし、破損となるとこちらで手配をしなくてはなりません。

ホームページなどにはその手順が載っていませんが、簡単に書くと以下のような手順になります。

1.受取人に送り先(相手国)の郵便局などの配達会社立会いのもと品物の破損具合を点検・確認してもらう。
2.立ち会った相手国の配達会社にダメージレポート(破損状態を確認したもの)を作成してもらい送ってもらう。
3.送ってもらったダメージレポートを元に損害請求の申し立てを日本郵便(郵便局)に行う。

破損していた場合の具体的な流れを見ると上のような感じですが、どうでしょうか。私は面倒に感じます。
紛失で届かない場合のように、何かしらの書類を提出するだけではありません。
3行にまとめたので簡単に感じる(?)方もいるかもしれませんが、実際はこのような対応を何度も経験して慣れた方でないと難しいのではないかと思います。

まず第一に、これらの段取りを相手に詳細に伝えなくてはなりません。
海外にいる身内ならまだしも、ebayなどの取引相手で日本語が通じない相手となると英語などその国の言語で説明する必要があります。
英語などの言語が得意であれば問題ないかと思いますが、そうでなければ苦労するはずです。

次に段取りを説明できたとしても相手がこの要求を引き受けてくれるのかという問題が生じるはずです。
自分の場合で考えましたが、相手からこうしてくれと言われたらなんか嫌です。
面倒なので送ったほうで責任を持ってやってくれと言うかもしれません。
そのため、受取人を通さず相手国の配達会社のホームページやメールなどで直接問い合わせるのも良いと思いますが、以前 私がebayで落札した品がいつになっても届かず出品者に問い合わせても埒があかないため(結局届きましたが、かなり時間が掛かった)、現地の運送会社に直接問い合わせたことがありましたが、その時は無視されました。
客からの問い合わせを無視するというのは有り得ない話ですが、このように対応がお粗末なところもあり、相手国の配達キャリアによっては立会いまたはダメージレポートの作成自体を拒むことも多々あると聞いたことがあります。(面倒だからだと思いますが)
このようにダメージレポートが出てこないとなると日本郵便への請求も出来ません。

また、やり取りが行ったり来たりとなるので時間も掛かります。
よほど高価な物であれば別ですが、これらの請求のやり方を見たら「なんだか面倒くさそう。時間も掛かりそうだし。いいや面倒だから」って感じる方が殆どではないかと思います。
個人的にはこのあたりの手配も保険付で送っている訳ですから配達会社でやってもらえると助かりますが。


海外へ送った荷物の損害賠償は面倒なものです。
すでに送った荷物が壊れていてこの記事を見ている方には上記のような手順で賠償請求して頂くしかありませんが、これから海外へ荷物を送るのであれば荷物の扱いが乱雑な所もあるので(蹴っ飛ばされたか、踏んづけられたと思われる足跡が荷物に付いて届くこともある)このような手間を避けるためにも梱包は厳重過ぎるくらいにしたほうが間違いありません。
*梱包方法については以下のページが分かり易いと思います。
日本郵便 安全な包装のすすめ

当ブログ関連カテゴリ
発送用梱包資材・梱包方法など


***補足***
この記事について、このブログでいつもお世話になっているitazura-yusuiさんに詳しく教えて頂きました。
これから破損の賠償請求をする場合は非常に役に立つ情報だと思います。
下段コメント欄もご覧下さい。


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この記事へのコメント

itazura-yusui : 2012/04/16 (月)

お久しぶりです。また横入りコメントをば。

宛先の国で、ダメージレポートの手配が困難となった場合には、日本郵便から名宛国の郵便事業体に「郵便物の現状の調査」を申し入れることができます。
毀損対応として調査請求書を作成し、日本郵便に預けてください。
調査請求書を出すことで、国際支店の担当者が、名宛国の郵便事業体に対して、壊れているはずなので確認しダメージの認定をするように、申し入れることができるようになります。

それでも、現地の郵便事業体が対応をしない場合、再度請求をします。
この再度請求を無視された場合にはじめて、日本郵便が単独で対応することができるようになります。
↓ご参考に。「再調査の際の損害賠償期間の短縮」
http://www.post.japanpost.jp/int/information/2009/1210.html

現地の郵便事業体が対応しない時でも諦めない方がよいようです。


ちなみに。
国際郵便では、原則、
紛失して届かない場合には、損害賠償請求権は「差出人」にあります。
一部または全破損で受取人の元に届いた場合の損害賠償請求権は「受取人」にあります。

EMSはこの国際的なルールを無視し、日本郵便が別途に保険を設けています。
ので、日本から出しても、日本で受取っても、かならず日本の差出人・受取人に損害賠償請求権があることになっています。

pepetome : 2012/04/16 (月)

itazura-yusuiさん、こちらこそお久しぶりです!
いつも的確で詳しく教えて頂きありがたい限りです。

以前、私が送った品物に破損があったため、郵便局の方に聞いたり自分自身で調べましたが、
ダメージレポートが出てこない場合にそのような続き(対応)があるのは初めて知りました。
(その時は品物自体の不良で運搬途中の破損ではなく私のほうの問題だったので請求はしませんでしたが)

色々ご教授して頂き本当に感謝です!
また何かありましたらよろしくお願い致します。

itazura-yusui : 2012/04/17 (火)

いえ~ 何か本文にも補足をつけてもらっちゃったりして、なんだかテレてしまいますね^_^;
この再調査後の損害賠償請求、日本郵便のご担当者でも意外と知らないことがあるようですね。

いつも面白く読んでいますよー
またお邪魔させていただくかもしれません。

pepetome : 2012/04/17 (火)

ありがとうございました!またお願いします!

A : 2013/09/07 (土)

はじめまして。
書留郵便の不達で、調査を依頼しました。相手国(かなり大きいところです)のサービス業者から長期にわたり回答がなかったということで、賠償請求の方法について説明を受けました。

書留の内容は文書で、NCV(文書自体には価値なし)だったのですが、付帯費用がかなりかかったので送料以上の請求をしたいと思います。ただし、相手国の中継局(空港)までは記録が残っているので、日本郵便には落ち度がないと考えています。賠償額を日本郵便が負担するのであれば、できるだけ額を引き下げたいと考えています。
賠償は、双方の機関が負担するものなのでしょうか。(日本郵便にも確認するつもりですが)もしご存じの方があれば、伺いたいと思います。

pepetome : 2013/09/08 (日)

コメントありがとうございます!
賠償の件ですが、書留とのことなので6千円以内で伝票に記入した金額の範囲内の補償で、双方ではなく日本郵便からになるはずです。
それではです!

pepetome : 2013/10/23 (水)

うろ覚えというかソース元がどこだったか忘れてしまい私の記憶の範囲での回答となりますが、EMS、国際書留、ゆうパックなど郵便局で扱う補償の付くものはあくまでも内容物の破損、紛失の場合に補償されるもので送料自体(または含めた)の賠償はしなかったと思います。
ちなみに"(内国または国際)郵便 約款"で検索すれば賠償についてなど詳しく見ることが出来ますが、やはりそこにも送料自体の賠償の記載はありません。
確かに仰ってる方法だとそれなりの送料が掛かっているはずで、なんか納得できないというのは私も良く分かりますが、約款に記載がなく、また郵便局の方が賠償出来ないと言っているのであれば致し方ないことなのかと思います。
お力になれず申し訳ありません。

Chloe : 2013/10/23 (水)

ご回答ありがとうございました。 本日再度担当のものと確認したところ、国際郵便約款には、保険と書留の料金を除く送料は賠償されるそうです。
EMSの場合は、未着紛失の場合は、送料も全額補償され、普通郵便(小型包装物など)にオプションでつける、書留や保険料金は、賠償返金されないそうです。 eパケットの場合も、書留料金だけは、返金されないそうで、書留料を除いた送料のみが返金されるそうです。
まぎらわしいので、そういうことは(書留、保険料は、賠償返金されない)ということを、サービス内容に記してほしいと、意見しておきました。
お手数おかけしましたが、ありがとうございました。

pepetome : 2013/10/24 (木)

こちらこそありがとうございました。勉強になりました!

itazura-yusui : 2013/10/25 (金)

こんにちは、お久しぶりです! また横から失礼いたします。
国際郵便が紛失した場合の補償ですが・・・

送料の場合は、補償、とは呼ばないので、わかりにくいですね。

正確なところ、ということであれば、ぜひぜひ、国際郵便約款の「損害賠償」の項目以外に、「料金の返還 第51条7」をも合わせてご覧ください!

海外に送って、壊れてしまったというのは差出人の方にとっても受取人の方にとっても負担の大きなものですね・・・


また、実際の賠償金ですが、どちらの国の郵便事業体が負担するかといえば・・・その都度の調査結果によります。
原則、紛失の場合は、差出人に「損害賠償請求権」があることから、差出国の郵便事業体が「お客様」に向けての対応をしますが、
・・・あとから差出国の郵便事業体に非がない、ということであれば、見えないところでこっそり名宛国側に請求しているものです。
つまりどちらが悪いか、管理体制の証拠を出し合って調査して責任がどちらにあるか決定しているものです。

なので、利用する差出人・受取人の方々は、そのあたりのところは気にせずに安心して損害賠償・送料返還請求してしまってください!

(詳細の規定は万国郵便条約の施行規則にあります)

送信を失敗しているかもしれません、重複していたら申し訳ないです。

pepetome : 2013/10/25 (金)

いつもありがとうございます!
約款は見てると目が疲れます。
参考になります。ありがとうございました。
それではです!

itazura-yusui : 2013/12/04 (水)

突然失礼いたします
こちらに書かせていただくのが適切かどうかわかりませんが・・・

先だって、日本郵便は、2014/1/1から国際郵便の約款の変更を発表しています
これが、損害賠償に関係する、とてもとても大きな変更を、あまりにもさらり、と書いているものですから、どうしても気になりまして

http://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2013/00_honsha/1203_01.html
「損害賠償請求権者の変更」
難しい表現が使われているのですが、
これまでの国際郵便では、損害賠償請求権は自動的に差出人・受取人どちらにあるのかが決定する仕組みが採用されていました

2013年いっぱいまでは、
紛失して届かなかった場合は、差出人に請求権がある
毀損して届いた場合には、受取人に請求権がある

これを、より差出人の請求権が強くなるような変更がなされています
2014/1/1からは、
【差出人が、自分の損害賠償請求権を、受取人に書面で譲渡し、自身の損害賠償権を放棄した場合に、はじめて受取人が損害賠償権を有することになる】
ということです
これまでは紛失しているか毀損して届いたかで違っていたものを、どちらの場合でも差出人に損害賠償権をもたせることになります


・・・国際郵便が日本に壊れて届いたときに、差出人が損害賠償権を放棄してくれないと、受取人は補償を受けられない・・・という解釈ができる内容なのです
実際の運用がどのようになるか、まだ情報不足で把握できていませんが、
かなり受取人に不利になってしまうのではないかと危惧しております

また情報を得ましたら、こちらに書き込みさせていただくかもしれません

pepetome : 2013/12/05 (木)

いつもありがとうございます!
この「国際郵便約款等の変更認可申請」っていうのは気が付かなかったです。
文面からするとなんかややこしい事になりそうな気がしないでもないですね...

ところで個人的には "1 差出条件に関する変更"の

(2) 特殊取扱
書留通常郵便物及び保険付書状の船便扱いが廃止されます。

が気になりましたが、これって6月にあったコンテナ船沈没の影響なのかななんて思いました。

それではです!

itazura-yusui : 2013/12/07 (土)

こんばんは! 
本当にややこしくて・・・まだ条約とか、約款の新旧対照表とか、改正内容を読み込んでいるところです


船便のことですけど、当方も、これを読んだときに少し頭によぎりました
が、調べてみたらすでに2012/9月~10月にかけての国際会議の場で決定していた内容を、約款に落とし込んで来年から実施、ということだそうです
ということは2013初夏にあったコンテナ船の沈没よりも前に決まっていたこということなんですよね
なんというか示唆的というのかフラグたってたというのか、なんとはなしに気味が悪いというのかびっくりですよ~~!
 

pepetome : 2013/12/08 (日)

こんばんは!
国際会議で決まっていたとは。
情報ありがとうございました!

itazura-yusui : 2014/02/13 (木)

こんばんは!
先だって、 2013/12/04 (水)に書きこみましたコメントの内容の関連で、少々判明してきた内容がありますので、追加情報を若干

http://www.post.japanpost.jp/int/question/16.html
↑のとおり、現行では、損害賠償の請求権は必ず差出人にあるということになりました
日本から出しても、日本で受取っても、必ず「差出人」から、請求しないとなりません
日本から出した場合は、日本郵便にそのまま調査請求・追跡請求した後日、毀損が正式に明らかになれば、そのまま損害賠償請求できるようになります

問題は日本で受取った場合です
損害賠償請求権は、海外の差出人にある以上、差出人が差出国の郵便事業体に申し出る必要があります
その後、考えられるパターンとしては、

1.差出人が補償を受けて代替品を準備し送付しなおすまたはその賠償金額を受取人に送金する
2.差出人が損害賠償請求権そのものを受取人に譲る

どちらかを選択していくことになりそうです
差出人の意向や代替品を準備できるような品物かどうかにもよるかと思いますので、荷物が壊れて届いた場合、これまで以上に差出人との連絡を密にとってどのようにするか決めて行く必要がありそうです


さてここからが判明した新情報ですが・・・
これまで(昨年まで)は、EMSと、小包・書留類の損害賠償の体勢は大きく違っていました
EMSの損害賠償・補償、というものは、日本郵便がある意味独自に準備していたものです
このため、毀損して届いても紛失していることが判明しても、日本の差出人・日本の受取人が補償を受けていました
(必ず日本にいる側の立場の方が補償を受ける)
日本から出したものは、差出人が任意で保険料を支払っておくことができましたが、日本で受取ったものは、海外の郵便事業体の準備する補償体制に関わらず、日本郵便が受取人に「2万円」を上限に対応していました
→2万円以上の価値があろうとそれ以上の対応は日本郵便ではできない、差出国の郵便事業体が別途損害賠償していることがあるとすれば、差出国にいる差出人に対して補償していたことになる

が。
この、日本郵便が日本にいる受取人に対し用意していた「2万円」が、今回の制度改正によって、なくなってしまいました・・・!
今後、EMSも同様に、日本で受取ったものは差出人が差出国の郵便事業体に損害賠償請求し、必要があれば受取人にその権利を譲渡する必要があります


差出人が譲渡の手続きなどの対応してくれなかった場合、受取人が理不尽にガマンすることになってしまう恐れがあります、要注意ですね

pepetome : 2014/02/13 (木)

コメントありがとうございました!
内容的にちょっと面倒な感じですが、要注意ですね。
この度もかなり詳しい情報ありがとうございました!

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